カスタマーズセンター 松野と申します。

私は昔から歴史的に価値のある古い建物を見学するのが趣味なのですが、中でも道頓堀にある、大阪松竹座は好きな建物の一つです。

1923年(大正12年)に活動写真館(映画館)として開業。
正面玄関のテラコッタを使った大きなアーチが特徴的で、「道頓堀の凱旋門」と呼ばれ親しまれてきたそうです。
1997年(平成9年)には演劇の劇場としてリニューアルし歌舞伎やミュージカルなどを
幅広く上演する劇場として、多くの観客を集めました。

設計は、劇場建築の名手と言われた大林組の木村得三郎
日本最初の鉄筋コンクリート造りで、ネオルネッサンス様式を取り入れ、イタリア・ミラノのスカラ座をイメージして造られたそうです。

2023年(令和5年)に開場100年を迎えた松竹座ですが、なんと来年2026年5月に閉館してしまうとの事。

建物や設備の老朽化が原因との事ですが、解体するのか、建て替えるのか分かりませんが、
せめてファサード部分だけでもなんとか残せないものでしょうか。残念でなりません。

歴史ある建物を保存・利用している例はたくさんありますので、何とか残してほしいと思っています。
興味のある方は、是非一度見に行ってください。重厚感があり見飽きないですよ。

写真は今年1月に歌舞伎を観に行ったときのものです。