こんにちは、さかなやの注文住宅課の板井です。

9月に入ってもまだ連日日本全国北から南までかなりの地点で真っ赤に熱中警戒アラート発令中の
酷暑続きですが、今年もいよいよ秋刀魚の季節がやってきました!

8月29日北海道根室での初水揚げで昨年のサイズ(例年1尾150g前後)の
1.5倍の型良いサンマが豊漁で市場を賑わかせました。

昨年に比べて今年のサンマは型が大振り200gサイズなのに
価格は昨年1尾1,000円前後に比べてなんと3分の1の300円台!!

大津市堅田の『生鮮館スーパーげんさん』に週1日本海小浜直送鮮魚が入荷するので
小浜鮮魚を求めていってみると、売場平台に
まさに刀のように銀色シルバーに光輝いた魚体が目に飛び込んできました。

見目麗しく瞳すっきり体高は太く銀狼がごとく銀白色に光輝き
背中は青黒く艶やかでハリのある丸みこの時期の新物らしからぬ脂をまとった
猫背の見事なボデイ(魚のくせに猫背)下あごは黄色に輝き鮮度の良さと
脂のりをしっかり主張した美しい佇まい

しかもサンマの水揚げはここ10年以上不漁続きで、
初物は例年1尾1,000から1,500円前後で始まる価格がなんと1尾380円の衝撃の価格!!!

例年、秋の味覚のサンマの水揚げは北海道の道東釧路根室沖から三陸沖にかけて
8月末から初水揚げが始まり、徐々に南下して10月中旬から11月中旬になると
静岡県の伊豆半島辺りで水揚げされ、その後旬が終わります。

2002年にはサンマの水揚げは34万tあったのが、2024年には1万4千tに激減しています。
サンマの長く続く不良の原因は地球温暖化による影響が強いとされています。

実際の原因は、秋に親潮に乗って北海道道東から南下してくるサンマですが、
日本の太平洋沖を紀州和歌山から北海道道東に北上する暖流の黒潮が高温にさらされることで
渦になった状態の暖水塊(だんすいかい)が日本海域に発生しているため
サンマの南下を阻んでいることが一因と言われています。

しかも『黒潮大蛇行』といわれる南に大きくまがった黒潮の状態が
7年4か月続いていましたが、今年2025年4月に終息したと気象庁と海上保安庁が発表しています。

これにより今年の水揚げは豊漁で、サイズも通年に比べて
1.5倍になっているのではないかとの専門家の意見が主流です。

冒頭の『生鮮館スーパーげんさん』で迫力あるナイスなサンマは当然購入しまして3尾お持ち帰り

本来サンマの美味しい食べ方は『塩焼き』がやっぱり一番だと思います。

表面のぬめりを軽い塩水で洗い、キッチンペーパーで表面の水気をふき取り
両面に塩を振り、20分ほど置いておくと余分な水分が出てきます。

それをキッチンペーパーでくるみ表面にでてきた水分を拭き取り、
包丁で切れ目を多めにいれて焼くと表面の焼き具合で皮目がパリっと中身はふっくら仕上がります。

そこに迎え撃つのは大根おろしと、四国徳島産すだちが相性抜群でもう最高!
(関西では手に入りにくいが大分産カボス、さらに抜群)ハーモニー!

サンマのかば焼き』は、腹開きにして、フライパンで酒、醤油、みりんで蒲焼のタレを煮詰めてつくり、
じっくりタレをサンマに絡めて、やや焦げ目をつけて
香ばしく仕上げた所に山椒の実がまた美味い、シンフォニー!!

サンマのつみれ汁』三枚おろしにて、
皮と骨も一緒にまな板で包丁たたく、とにかくさらに叩く。
サンマの骨は細いので刺身でもそのまま食べれる。

叩いてつみれにした状態に、生姜も細切した状態で少量叩いて混ぜて
スプーンですくいとり丸い状態にして汁に投入。
千切生姜の粒感と、サンマの脂身・骨食感の粗さとがファンタジー!!!

本当は全部したいが、鮮度がバリバリ、猫背の脂チックなサンマなので
全部『サンマの刺身』薄造りで頂き完食◎
醤油に浸すと脂が広がり、サンマ特有の歯ごたえ、
生姜との相性が抜群で最高に美味い、ラプソデイー!!!!

旬真っ盛りの9月、10月のサンマをぜひ食べるべし

近年稀にみる当たり年の『秋の味覚の秋刀魚』を食べて幸せな気分になろう!