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2023年10月30日

秋は地元で歴史散策!~旧街道の宿場町~

歴史的な街並みが大好きな営業担当のHです。今回は旧街道の宿場町に着目。
実は皆さまのお住まいの近くにも宿場町があるのをご存じですか?

今回は大阪・京都・滋賀の宿場町をご紹介します!
秋は散策にぴったりの季節、交通の要衝として栄えた歴史に触れて地域の魅力を再発見してみませんか?

西国街道「芥川宿」(高槻市)

西国街道は京都の東寺口から大山崎を経て西宮で中国街道(山陽道)と交わるまでの約64kmの道です。
江戸時代、幕府によって整備された芥川宿は現在の芥川三丁目にあたり、芥川一里塚から芥川橋までの約400mの道のりを指します。

大名が使う本陣のほか、天保期には33軒の旅籠屋、253軒の家屋敷が連なっていたのだとか。
現在は変貌を遂げていますが、白壁と格子窓の二階家などが残り、当時の面影をしのぶことができます。

こちらが芥川一里塚。
一里塚とは、街道の両脇に1里(約4km)ごとに設けられ、エノキの木を植えて目印としたものです。高槻市内ではこの旧芥川宿東口の東側だけが残っており、府の史跡にも指定されています。

周辺には教宗寺や清福寺太子堂、嶋上郡衙跡、素戔嗚尊神社(芥川廃寺)などの旧跡があります。
また、芥川桜堤公園は春には桜が咲き誇り、5月には「こいのぼりフェスタ1000」が開催されて、1000匹ものこいのぼりが空を泳ぎます!

高槻市観光協会公式サイトでは、散策モデルコースとして、
「住宅街の旧道・古社めぐり 西国街道(芥川宿)コース」が紹介されています。

>>くわしくこちらから
https://www.takatsuki-kankou.org/model-course/saigokukaido.html

東海道「枚方宿」(枚方市)

東海道枚方宿は、品川宿から数えて56番目、東西全長約1.5kmにわたる宿場町です。
豊臣秀吉が築造した文禄堤を利用して、近世初めに京街道として整備されました。
江戸時代には参勤交代の際に紀州徳川家が定期的に宿泊したという由緒正しい宿場町。
また、淀川の三十石船の中継港としても賑わい、京都と大阪を結ぶ要衝地として機能してきました。

ぜひ訪れたいのが、市立枚方宿鍵屋資料館です。
「鍵屋」は、江戸時代に繁盛した船待ちの宿。
主屋と昭和初期に建てられた豪壮な和風建築の別棟を保存し、活用した資料館です。

その他にも、歴史ある建物が並び、旧街道らしい趣きを感じることができます。
毎月第2日曜日には、この宿場町の風情を生かし新たなにぎわいを生み出そうと、「くらわんか五六市」が開催されています。
手づくり・こだわりの雑貨、小物やグルメなどの約200ものお店が出店し、市内外から8,000人近い人が訪れる恒例イベントとなっています。

枚方宿と切っても切り離せない淀川。
せっかくなので水辺まで行ってみたいですね。
船着場からは天満橋・八軒家浜と枚方を結ぶ観光船も運航されていますよ。

枚方市役所の公式サイトでは、他にも枚方宿の見どころが多数紹介されています。
>>くわしくはこちらから
https://www.city.hirakata.osaka.jp/0000026689.html

山陰街道「樫原宿」(京都市西京区)

阪急京都線「桂」駅から、南西に歩いて20分あまりのところにある樫原地区。
読み方はかたぎはら。樫原宿は、山陰街道と物集女街道(西国街道)とが交差する交通の要衝地として栄えた歴史を持ちます。山陰街道は、京都から丹波を経て山陰地方を通り、現在の山口市で西国街道に合流するのですが、樫原宿は、全部で36ある山陰街道の宿場町の中で、京都から数えて1番目にあたります。

江戸時代に大名・公家などが利用していた「樫原本陣」は、京都市内で唯一残る陣屋遺構。
付近にも宿場町の面影が色濃く残り、京都市の「界わい景観整備地区」にも指定されています。
交通量が多いのがやや難点なのですが、少し脇道にそれてゆっくり散策するのもおすすめ。
付近には西行法師像のある無量院や三ノ宮神社「泥棒除けの阿弥陀さま」で知られる高圓寺、
洞雲寺や福成寺と多くの寺社があります。

樫原本陣の公式サイトで、樫原宿の歴史などが解説されています。
>>くわしくはこちらから
https://honjin.net/

中山道・東海道「草津宿」(草津市)

滋賀県草津市は東海道と中山道が出会う街。
江戸時代の様子を知るうえでぜひ訪れたいのが、まさに二つの街道の合流点にある国指定史跡 草津宿本陣です。敷地は4727平方メートル、建物面積1706平方メートル、部屋数は39。
本陣としては全国でも最大級の規模を誇っており、本当に見応えがありますよ。

書院造で表門、御除門、敷台付き玄関に庭のある本陣の形式に沿った建物で、東海道筋では唯一ほぼ完全に残っている本陣建築です。
多数の関札や膨大な大福帳(宿帳)など貴重な資料も残されていて、大福帳には浅野内匠頭や吉良上野介、皇女和宮が名を連ねています。

また、草津宿街道交流館にも当時の様子が伺える資料が多数展示されており、こちらもおすすめです。

JR「草津」駅前には、たくさんの商業施設に囲まれて道標(どうひょう)がしっかり存在感を発揮しています。これ以外にも、草津市内には横町道標、大路井(おちのい)道標、矢倉道標などがあり、巡り歩くのも楽しいですよ。

歴史ある街並みも残っています。

マンホールにも東海道五十三次のデザインが施されています!

こちらは立木神社。1200余年の歴史を有する、滋賀県隋一の古社です。
他にもたくさんの寺社があり、近年はベッドタウンとして発展している草津ですが、歴史ある街なんだなぁとあらためて実感します。

草津市観光物産協会の公式サイトでは、草津宿本陣をはじめたくさんの見どころが紹介されています。>>くわしくこちらから
https://kanko-kusatsu.com/route/course01.html

中山道「守山宿」(守山市)

最後は草津市のお隣、守山市です。
江戸時代に整備され、江戸の日本橋と京都の三条大橋を結ぶ中山道の守山宿として栄えました。

「京発ち、守山泊まり」と言われ、京都から江戸に向けて中山道を行く人々が最初に泊まったのが守山宿だったのだとか。

京都三条大橋から守山までが八里六町(約34.4㎞)で、江戸時代の旅人の1日の行程は八里(約32㎞)から十里(約40㎞)だったため、ちょうどこの行程にあたるわけですね。

江戸時代の人は健脚だったんだなぁと感心します。

どこか懐かしさを感じさせてくれる街道筋の街並み。なんだかホッとします。

守山宿の立ち寄りスポットとして外せないのが、歴史文化まちづくり館「守山宿・町家“うの家”」です。うの家は元内閣総理大臣 宇野宗佑氏が生まれ育った家なのだそうです。

黒壁で間口がたっぷりと広い立派な商家です。
現在は、地域の情報発信や憩いの場として活用されており、レストランとカフェもありますよ。

守山市観光物産協会の公式サイトでは、守山宿の見どころが紹介されています。
>>くわしくこちらから
https://moriyamayamamori.jp/course/496/

まとめ

いかがでしたか?今回は私の趣味を活かしてちょっとマニアックな内容となりました。

でも、歴史に興味がある方もない方も、宿場町という側面に注目して、ぜひ気軽に秋の散策を楽しんでみてください。

住宅地としての特長とはまた違った地域の魅力に出会えることと思います!

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