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2024年4月3日

船で巡る陽春の伏見・琵琶湖疏水・淀川

今回は船から地元の魅力を再発見するミニトリップをご紹介します!

伏見担当の私Mが滋賀、枚方エリアの担当者からも情報を集めてみました。

寒さも和らいで、春から初夏へ。
地域の歴史に思いを巡らせながら、ゆったりと美しい水辺を楽しむ船の旅。
美しい景色に心癒されるひとときが待っています!

【伏見】遊覧船 伏見十石舟

1594年の伏見城築造の際に、豊臣秀吉によって基礎が築かれた伏見の街。
伏見港もこの時につくられ、以来、明治時代まで大阪・京都を結ぶ水運の拠点となりました。

そんな港町の風情を体験できるのが、遊覧船「十石舟」です。
交通・流通の要であった水運を船で体験でき、周辺の美しい景色も楽しめます。

コースは、往復55分で約15分の三栖閘門資料館見学が含まれます。
4月上旬までの桜の季節も人気ですが、若葉青葉が薫る新緑の季節もおすすめですよ。

乗船場は月桂冠大倉記念館の裏手にあります。
月桂冠大倉記念館も見学ができますので、併せて訪れるのもいいですね。

船からは、お酒の街・伏見の酒蔵の眺めが広がります。
風に揺れる柳が水辺の風景にマッチ!風情がありますね。

船から眺める桜の景色なんて贅沢。

初夏に向けて、菖蒲や紫陽花も水辺を彩ります。
紫陽花は伏見観光協会の方が地域のみなさんと植樹したものだそうです。

船から見た、伏見であい橋です。
この橋は小栗旬さん主演の映画「君の膵臓をたべたい」で、高校生たちの通学風景のロケ地になりました。

三栖閘門が見えてきました。こちらで下船して、資料館を見学します。

資料館のすぐそばにある伏見みなと広場から再び乗船し、元の十石船乗り場に船で戻ります。

運航概要

■期間
2024年3月16日(土)~12月8日(日)
但し8月の運航は月曜を除く8月1日〜12日のみ
月曜運休(祝日を除く、ただし、4・5・10・11月は月曜日も運航)

■コース・所要時間
乗船場 発→三栖閘門下船(見学)→乗船→乗船場 着
約55分(往復)

■乗船場
月桂冠大倉記念館裏 河川沿い

■料金
大人1,500円(中学生以上)・小人750円(小学生以下)
乗船時間や予約方法は公式サイトからご確認ください。

>>公式サイトはこちらから
https://kyoto-fushimi.or.jp/

【大津港~蹴上】びわ湖疏水船

水量豊かな琵琶湖から京都市街地へと水を運ぶ、全長11.1kmの「琵琶湖疏水」。
明治23(1890)年、約5年に及ぶ難工事の末、第1疏水が完成しました。

設計から施工まで全工程を日本人の手で担った、国内初の大規模土木工事で、国の史跡に指定され、近代化産業遺産としても認定されています。

びわ湖疏水船は、びわ湖・大津港と京都・蹴上を結んで運航されています。
乗船中は知識豊富な専門ガイドさんの案内があり、大好評だそうですよ。
疎水沿いは緑豊かで途中トンネルもあり、明治期の人々の偉業をしのぶことができます。

乗下船場の一つ、びわ湖・大津港です。

下り便はこちらか三井寺乗下船場が出発点になり、琵琶湖の水を京都に送る疎水の流れを体験できます。上り便ではここが終着点なので、疎水を抜けて広がる雄大な琵琶湖の景色が楽しめますね。

こちらは全線地下トンネルとなっている第2疏水の取水口。
水及び電力需要の増加に伴って敷設されました。

三井寺乗下船場は、大津閘門前にあります。
閘門とは、高低差のある水路に舟を通すための水位調整用の門のこと。

当時は日本初のレンガ造りの本格的閘門として注目を浴びたそうです。
船に乗りながら、いわば水のエレベーターで水位調整体験ができますよ。

三井寺乗下船付近の風景。第一トンネルの入り口が見えています。
大津を代表する桜の名所でもあり、夜間のライトアップも人気です!

山科疎水の辺りはゆったりとした流れと豊かな緑が魅力。

変化に富んだ周囲の風景は、船から見るとより新鮮です!

蹴上近くの第三トンネル。
各トンネルには当時の政治家などによる揮毫の文字が刻まれています。
東京遷都に伴い、勢いを失った京都を盛り立てようとした明治期の人々の思いが偲ばれますね。

蹴上の乗下船場のすぐそばにある旧御所水道ポンプ室。
かつて、御所水道として、京都御所に防火用水を送水していました。
乗下船時に間近で見ることができます。

運航概要

■期間
2024年3月28日(木)~6月9日(日)
火曜・水曜運休(4/2、3は運航)

■コース・所要時間
・びわ湖・大津港便(下り便)130分(乗船時間85分)
・びわ湖・大津港便(上り便)110分(乗船時間65分)
・三井寺便(下り便)100分(乗船時間55分)
・三井寺便(上り便)80分(乗船時間35分)
山科での乗下船も可能

■乗船場
・びわ湖・大津港
・三井寺乗船場
・蹴上乗船場

■料金
おとな・こども共、2,500円~14,000円
日程、コースにより異なります。

乗船時間や予約方法などとともに公式サイトからご確認ください。

>>公式サイトはこちらから
https://biwakososui.kyoto.travel/

【枚方港~八軒家浜】淀川舟運

最後にご紹介するのは淀川の舟運です。
古来より交通や流通の手段として発達してきた淀川の舟運。
奈良時代の恭仁京から難波宮への遷都の際にも、物資輸送に活用されました。

『源氏物語』にも、光源氏が淀川を船で下る様子が描かれているのだとか。
豊臣秀吉の時代には、先にご紹介した伏見と大阪とを結ぶ大量輸送手段としても発展。
江戸時代には、大阪と伏見との間に三十石船と呼ばれる船が往来します。

枚方付近では、三十石船の乗客に小舟から飲食物を販売する「くらわんか舟」が登場しました。
現在、枚方船着場と八軒家浜船着場を結ぶ「蘇れ!!淀川の舟運」と「淀川浪漫紀行」の二つが周航。
いずれもガイドさんのくわしい案内を聞きながら、かつての舟運を体験できます。

下りコースの出発点となる枚方船着き場。
京阪「枚方公園駅」から徒歩約15分の辺りにあります。

淀川の雄大な流れを満喫できるとともに、次々に登場する橋を見るのも楽しみの一つ。
こちらの鳥飼大橋が架かる辺りは、北側が摂津市、南側が守口市になります。

大阪市内に入ると見えてくるのが、菅原城北大橋です。
北側が東淀川区、南側が旭区で城北公園につながっています。
多本数のケーブルに支えられた三角の斜張橋のフォルムが美しい! にわか橋マニアになりそう。

通称「赤川鉄橋」と呼ばれる淀川橋梁。
JR西日本のおおさか東線が走る鉄道橋です。

かつては人が通る人道橋も併設されていて、間近に貨物車両を見ることができた鉄道名所だったようですよ。それにしても、淀川はなんと川幅が広いことかと驚きます!

淀川から大川に入っていくのですが、その入口にあるのが毛馬閘門です。
流れ込む水量を調節するとともに、船運の利便を図るために明治期に設置されました。
現在のものは、昭和49年(1974)に新しくつくられたものです。

大川に架かる桜宮橋。市街地の中を流れているため、景色も変わってきます。

桜の宮の造幣局から見た大川と遊覧船です。
造幣局の桜を船から見るのもいいですね。見頃は例年4月中旬頃。

この船は「淀川浪漫紀行」のひまわり号です。
そろそろ八軒家浜に到着です!

場所は天満橋の京阪シティモール前。
都会的な場所にあるので、なんだかタイムスリップしたかのようです。
当り前ですが、淀川を通じて枚方と大阪市内がつながっていることをあらためて実感。
また、かつて多くの人や物資を運んでいた水運を体感できます。
京都を担当している私としては、淀川の雄大な流れと大きな橋の数々が印象的でした!

運航概要「蘇れ!! 淀川の舟運」

■期間
2024年 春の淀川の舟運
3月23日(土)、24日(日)、25日(月)、28日(木)、31日(日)
4月1日(月)、4日(木)、6日(土)、7日(日)、27日(土)、28日(日)、29日(月)
5月2日(木)、4日(土)、5(日)

10月以降も運航あり。

■コース内容
【上りコース】
 10:00八軒家浜船着場~大川・毛馬閘門・淀川~12:30(予定)枚方船着場

【下りコース】
 13:30枚方船着場~淀川・毛馬閘門・大川~16:00(予定)八軒家浜船着場

いずれも鍵屋資料館の入館券付き

■料金
おとな 5,000円

学生(中学生、高校生、大学生、専門学生) 3,500円
こども (小学生)2,500円

申込方法などは公式サイトからご確認ください
>>公式サイトはこちらから
http://www.ipponmatsu.co.jp/news/detail.php?id=1976


まとめ

いかがでしたか?伏見、琵琶湖疏水、淀川の船の旅をご紹介しました。
こうしてみると、水運が街の発展に欠かせなかったことがよく分かりますね。

車や電車の移動では味わえない、ゆったりとした時間と風景、そして歴史。
吹き抜ける風を感じながら、普段とは違う目線で地域の魅力に触れることができます。

春夏のご家族でのお出かけにおすすめですよ。

※2024年4月1日時点の情報です。詳しくは公式ホームページをご覧ください。

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