GOOD DESIGN AWARD 2020

敷島住宅は、5回目、3年連続のグッドデザイン賞受賞

Concept

コンセプト

建物の劣化を防ぐための躯体内通気を確保し、シンプルで機能的な住宅デザインを実現した軒ゼロ換気システム。

これまでの軒ゼロ住宅では、建物の意匠性を追求するあまり性能が蔑ろになっていた。
一般に軒ゼロ屋根は防水性能が低く、躯体内の通気を確保することが難しい。
今回の「軒ゼロ通気システム」は見付寸法を最小化しながらも防水性能を向上し、デザインと機能性を両立した工法となっている。

Overview

概要

隣棟間隔が狭く軒が迫り合う狭小地において、配棟の柔軟性、意匠性、耐久性や防火性を確保した軒ゼロ通気部材システム。

都市部の狭小敷地において、軒が出た住宅は建物配置に制約が課されるほか、採光・通風上のデメリットがある。狭小地における軒の在り方への再考をきっかけに、軒ゼロが1つの解であることを導き出し、住宅会社と板金施工会社、プロダクトデザイナーが共同で開発に着手した。
軒ゼロ通気工法では、壁や屋根の内部に通気経路を確保することで、躯体内の結露発生を防止し、住宅の長寿命化にも寄与している。さらに都市で必須となる30分・45分の耐火基準にもクリアし、意匠と機能性を兼ね備えた住宅の外観を実現している。

  • ディレクター ホウズミデザイン 寳角 光伸氏
    https://www.hozmidesign.com/

  • 審査委員の評価
    隣棟間隔が狭く軒が迫り合う狭小地において、配棟の柔軟性、意匠性、耐久性や防火性を確保した軒ゼロ通気部材システムで既製品に無い事で住宅会社と板金施工会社が共同開発した点を評価した。また、地域ビルダーにとって今まで縁のなかったプロダクトデザイナーをディレクターに迎え開発した事にも画期的なデザインが採用されている。建売分譲には群として街並みの風景を創れるという点に強みがある。恒久的に美しく、永く住まうことの出来る住宅の供給と、質の高い街並み形成の為、住宅会社の立場として今後も独自部材の開発を継続していく予定とのことで、素晴らしい取り組み。

  • 展示会
    審査委員による「私の選んだ一品」に軒ゼロ通気システムが選出東京・GOOD DESIGN Marunouchiにて2020年11月に展示会開催
    https://www.g-mark.org/gdm/exhibition.html

選んだ審査委員とそのコメント

小林 マナ

小林 マナ委員(設計事務所イマ主宰:http://www.ima-ima.com/
「軒を少なくしようと思ったら注文部材になってしまい、機能面やディティールが不安定になる場合があるが、このプロジェクトでは、大手ではない住宅会社と板金施工会社の共同開発にプロダクトデザイナーを起用し、美しさと耐久性、そして機能性に挑戦している好例だ。」

小林 マナ Mana Kobayashi
1998年から設計事務所イマを小林恭と共同主催。店舗デザインを主軸にプロダクト、住宅建築、展覧会の会場構成など手がける。色と素材を巧みに取り入れたハッピーな空間設計は、プロダクトや住宅、ホテルや幼稚園などでも発揮されている。主な作品に<マリメッコ><イルビゾンテ><井の頭ハウス>など

グッドデザイン賞とは

GOOD DESIGN

グッドデザイン賞は、デザインによって暮らしや社会をよりよくしていくことを目的としています。製品、建築、ソフトウェア、システム、サービス、街づくりなど、幅広い分野が対象となっています。受賞作品には「Gマーク」の使用が認められます。

Model House

モデルハウス

SHIN-TATEURI A棟

玄関からキッチンへ続く広い土間空間と、高台からの景色を見下ろす大きな吹抜空間が特徴の住宅。家族や地域との自然なコミュニケーションを生み出す土間空間と隔たりのないワンフロアのLDKは、アトリエや在宅ワークといった多様なライフスタイルに対応。インテリアのベースカラーは白で統一し、フロアやアクセントウォールには質感のある素材を選定。時代に左右されない普遍的なデザインを追求。

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SHIN-TATEURI B棟

高台からの眺望を活かした明るいダイニングと、外からの視線を遮った落ち着いたリビングのある住宅。2階は一部壁を取り除き、大きなワンフロアにすることも出来、多様なライフスタイルにも柔軟に対応が可能。内外共に白を基調に仕上げ、床材や内部壁には木の質感がある素材を選定。時代に左右されない普遍的なデザインを追求。

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SHIN-TATEURI A棟

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