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2024年9月25日

樹木葬のメリット・デメリット 墓園リストも!

今回は、近年注目されている樹木葬について、私Iがご紹介します。
みなさん、お盆にはお墓参りはされましたか?
家族や親戚が集まるお盆は、お墓の跡継ぎ問題や自分たちのお墓のことを考える機会でもありますね。

今回は私自身も興味のあった樹木葬についてあらためて調べてみました。
普通のお墓とはどこが違うのかをご説明していきますよ。

また、ごく一部ですが、オーナーさまがお住まいのエリアで樹木葬ができる墓園についてもご紹介していきます!

樹木葬とはどのようなもの?

樹木葬とは、墓地(霊園)にご遺骨を埋葬し、周辺にある樹木を墓標として故人を弔う方法です。
「墓地、埋葬等に関する法律」による許可を得た墓地であることが前提となります。

1999年に岩手県一関市の祥雲寺というお寺が里山の斜面を墓地としたのが、
日本の樹木葬の始まりと言われています。

その後、多様なタイプの樹木葬に発展し、現在は各地の寺院をはじめ民間霊園や公営霊園でも
行われています。

埋葬の度に苗木を1本植えるケースや、墓地の中央にシンボルとなる樹木を植え、
その周辺の区画にご遺骨を埋葬するケースなど方法は様々です。

樹木葬のメリットとデメリット・費用

樹木葬の概要

骨壺やご遺骨をシンボルツリーなどの周辺の土中に埋葬します。
明確な決まりはなく、墓園により、納骨方法や納骨可能な人数、シンボルツリーの有無もさまざまです。
納骨方法は骨壷の有無により粉骨の要不要が分かれるほか、合葬の有無、安置する期間などが墓園により異なるため、
条件をくわしく確認する必要があります。

●合祀タイプ
遺骨を骨壺から取り出し、他の方の遺骨と一緒に埋葬
費用を抑えられる傾向にあり

●個別(一人・家族または共同)タイプ
一人用、二人用、家族で入れる大人数用などがある
一人、または申し込んだ人数分の区画に分かれていることが多い
他人の遺骨とスペースを区切って骨壺などに入れた状態で埋葬
使用期限があり、期限後は永代供養のお墓として合祀されるケースが多い

【メリット】
●墓石代がかからないため、比較的安価
●開放感がある
●自然に還ることができる(骨壺に入れない里山型の場合)
●原則として永代供養のため、承継者が不要(納骨期限がある墓地もあり)

【デメリット】
●お参りの対象が漠然とした印象になり、実感がわきにくい
(お線香やお供えができるかなども確認)
●樹木が枯れたり、天災で倒れたりする場合がある(墓園によるメンテナンスを確認)
●里山型など納骨形態によっては、埋葬場所が自然の状態で分かりづらくなることも
●山中や里山などはお参りしにくくなる可能性も(場所や立地をしっかり検討)
●代々継承できず、子孫のお墓を準備できない
 (個別型ではお墓に入る人数を事前に想定し、希望人数が入れるお墓を選ぶ)
●先祖代々のお墓を持っている場合は墓じまいが必要になる可能性も
●納骨人数によっては割高になることもある

20万円~80万円程度(合祀か個別納骨か、人数によっても大きく異なる)

樹木葬以外の納骨方法

樹木葬のほかにも、「永代供養」や「納骨堂(屋内墓苑)」、「合祀墓(共同墓)」、「散骨」も注目されていますよね。

その背景にはやはり、墓石の購入や維持・管理に関する遺族の経済的・精神的負担を軽減したいという考えがあるようです。

永代供養墓の概要

寺院などに遺骨を納め、永代にわたり供養してもらうお墓です。
あらかじめ供養料を支払うことで、年間管理料がかからないことがほとんど。

10万円~150万円程度(合祀か個別納骨かで費用が大きく異なる)

合祀墓の概要

永代供養墓の一種で、複数のご遺骨を一緒に埋葬するお墓です。
骨壺からご遺骨を取り出して埋葬されるケースが基本となります。
写真のようなお墓を樹木葬としている墓園もあります。

1霊につき、5万円~30万円程度

納骨堂(屋内墓苑)の概要

骨壺や遺骨を専用の場所に納骨できる施設。
ロッカー式、自動搬送式など屋内外にさまざまな種類があります。

10万円~150万円程度(施設、形式によって価格差あり)

海洋散骨の概要

粉状に粉砕した遺骨を海などに撒く埋葬方法です。
散骨を代行してもらうほか、合同乗船、貸切乗船により自ら散骨する方法などがあります。

1霊につき、5万円~70万円程度

樹木葬は大きく分けて3種類

樹木葬には明確な決まりがないため、さまざまな形がありますが、
大きく分けて「庭園型」「公園型」「里山型」の3つの種類があります。

庭園型

手入れの行き届いた、樹木や植栽によるガーデニングの庭園のようなタイプの墓園です。
集合型または個別型の埋葬方法で、骨壺やステンレスの筒などに入れる方法が主流です。

比較的規模が小さく、都市型の霊園や寺院の墓園の一角に設けられているケースが多く見られます。

そのため、交通の便のよい立地の場合が多いのも特長です。
施設によっては、名前などを刻んだプレートなどを設置することもあります。

公園型

芝生などで整備された大きな公園のようなタイプの墓園です。
郊外の山手など広々とした空間で、見晴らしがよいところが多いのも特長です。
庭園型と同様、集合型または個別型の埋葬方法で、骨壺やステンレスの筒などに入れる方法が主流です。

里山型

里山にある墓園で、整備を最小限に抑え、自然の景観を生かしている点が特長です。
もともとある樹木を共同のシンボルツリーとしている場合や、目印として植樹ができる場合などがあります。

骨壺から出した状態で遺骨を埋葬するケースが多く、里山の環境の中で、「自然に還る」埋葬方法だと言えます。

市街地から離れた場所が多いため、アクセスを検討しておく必要があります。

樹木葬で注意すること

従来はなかった埋葬方法だけに、後で「思っていたのと違った」とならないよう、注意したいポイントをチェックしておきましょう。

家族・親族に相談、同意を得る

「樹木葬ってよく分からない」「抵抗を感じる」という方がおられることも想定しましょう。
残された配偶者や子どもはもちろん、自身のきょうだい、その他親戚にも相談し、
理解を得ることが大切です。

特に子どもの意向をしっかり確認

お墓はご自身のものでありながら、実際に最も関わりがあるのはわが子の場合が多いでしょう。
「負担をかけたくない」と樹木葬を選んだものの、
将来子ども世代が別でお墓を購入した場合は2カ所にお墓参りにいくことも起こり得ます。

費用の確認

何名分のお骨を埋葬したいかや個別タイプ・合祀タイプの選択により、費用は異なります。
人数が多いと、一般的なお墓よりも割高になることも。
その場合は、樹木葬以外のお墓も併せて検討してみましょう。

樹木葬ができる墓園の例

樹木葬ができる墓園は近年増加しています。
ここでは、オーナーの皆さまがお住まいの大阪・京都・滋賀のエリアから比較的近い墓園をいくつかご紹介します。

枚方紫峰霊苑【枚方市】

枚方市の東、甘南備山のふもとにある庭園式墓地。
豊かな自然に包まれた緑いっぱいの環境です。
墓所には石棺とプレートが設けられ、他の方の遺骨と一緒になることはありません。
近隣の各駅から無料送迎バスがあり、大型駐車場も完備されています。

>>公式サイトはこちらから
https://www.hirakatashihoureien.jp

樹木葬墓地「桜葬」【高槻市】

高槻市の自然豊かな北摂山系にある、神峯山寺開成院霊園内の樹木葬墓地。
桜をシンボルツリーとした個別区画の「桜の丘」をはじめ様々なタイプの区画あり。
「自分らしい最後」の実現をめざして活動する認定NPO法人エンディングセンターが会員運営。

>>公式サイトはこちらから
https://www.endingcenter.com/kansaisakura/

ハピネスパーク交野霊園【交野市】

交野山の麓の豊かな自然環境にあり、四季咲きのバラや桜に囲まれた洋風霊園。
バラだけで60種類以上の品種、他にも様々な花がいっぱいの華やかな環境です。
人数制限なしで追加費用もなし。比較的購入しやすい費用が魅力。
テレビ大阪『もしマネ』でも取り上げられました。

>>公式サイトはこちらから
https://e-saikaku.co.jp/katano/index/

東福寺塔頭「正覚庵」【京都市】

紅葉の名所として名高い東福寺の塔頭、正覚庵に設けられた墓園。
樹木葬のための「法洲苑」があり、寺院ならではの趣きのある落ち着いた環境です。
正覚庵の本堂は白洲次郎の父、白洲文平が伊丹市に建てた白洲屋敷の一部を移築したもの。
正覚庵は特別公開以外、一般に公開されていませんが、
樹木葬の会員はお寺が開いてる時間はいつでも墓参が可能。宗教・宗派不問。

>>公式サイトはこちらから
https://shougakuan-jumokusou.jp/jumokusou.html

善行院 西陣庭苑【京都市】

善行院は日蓮宗大本山妙顕寺の塔頭の一つ。
市営地下鉄「鞍馬口駅」からも徒歩10分と交通の便がよく、日常的にもお参りしやすいです。
西陣の閑静な住宅街の中にあり、比較的こじんまりとしています。
寺院ながら、四季を通じて花のあふれる明るい庭園型で、温かみのある墓園。
NHKの「あさイチ」でも紹介されました。宗教・宗派不問。

>>公式サイトはこちらから
https://anchorage.co.jp/nishijin

京都市営 深草墓園【京都市】

伏見区深草にあり、京都市が管理運営を行う深草墓園の一角にあります。
通常の墓地としては整備が困難な丘陵地において、桜、楠をシンボルの樹木とし、
その周囲に納骨する合葬式の樹木型納骨施設として整備されたもの。
市営かつ合葬式であることから、費用が安く、それでいて緑豊かな環境が魅力です。
申込は1年に1回と限定されています。

>>公式サイトはこちらから
https://kyoto-fukakusaboen.jp

夕陽の森・堅田本福寺【大津市】

創建700年の歴史を刻む堅田・本福寺の境内にある樹木葬のための墓園。
松や梅、銀杏、牡丹など、木々と花々が美しいお寺で、多くの方が観賞に訪れます。
また、本福寺は認定こども園2園を運営し、そのうち1園は境内にあり、90年以上の歴史を誇るなど地域に根差した存在です。
人々の存在を身近に感じられる、寂しくない環境に安心感があります。

>>公式サイトはこちらから
https://366jumokuso.jp/jiin/yuhinomori/

圓成寺 琵琶湖・堅田ふれあいパーク【大津市】

琵琶湖大橋すぐ近く、琵琶湖を間近に望む墓園。
経営主体は圓成寺ですが、園内はバラが美しい洋風庭園のような雰囲気です。
これは「ガーデニング樹木葬」を提案する会社、ココ・プランニングによるもの。
この会社は1995年に日本で初めてバラが咲き誇る霊園を千葉県に開園した、
ガーデニング霊園・樹木葬のパイオニアだそうです。

>>公式サイトはこちらから
https://cocoplanning.com/katata

まとめ

いかがでしたか?
私自身、以前から興味があり、「なんとなくいいな」と思っていた樹木葬。

実際に決断するためには、「なぜ樹木葬にしたいのか?」を自分自身と家族でよく考えることが大切だなと感じました。

また、経営母体は公営のほか、寺院や公益法人などによる民営があり、スタイルも多種多様。
樹木葬に特化してプランニングを行う会社と寺院が共同しているケースも見られ、
明るい洋風のガーデニング霊園の人気も高まっているようでした。

それだけ樹木葬は需要が多く、また墓地に求める雰囲気も変わってきていると感じます。
新しい墓地や納骨の形を含めて墓園を見学するなど、家族と話し合う機会を持つことで、
お互いの価値観をより深く理解できるといいですね。

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